スバル車の中古車査定相場表

世界で人気のスバル車の理由

スバル

 

スバルの勢いが世界中で止まらない。

 

クルマ感度の高い人なら、様々な場面でスバル人気を実感しているに違いない。2015年度のグローバル販売は約96万台となり、4年連続で伸びている。100万の大台が見えてきたといってもよいだろう。

 

それは販売台数の半数以上を売る北米が依然として伸び続けていることに拠るものだが、日本でも納車待ちの列が続いている。国内においてもスバルの人気はまったく衰える気配がない。

 

かつてのスバルは、完全にマニア向けけの車だった。中島飛行機由来の独創的な技術、その象徴である水平対向エンジンの独特のフイーリングを未だ強いイメージを残している車として知られる存在だった。ラリーでの活躍、そしてかつてのレガシイやインプレッサが築いたハイパワー四駆ターボの走りなど、あふれる個性はどれも玄人好みであり、かつあ自動車好きが狂喜しそうなものばかり。

 

しかし、熱狂的なファンに支えられてはいたが、特にクルマに関心の無い人にとっては、敢えて選ぶ必然性のあるブランドではなかったのである。そんなニッチな存在がスバルの特徴でもあった。

 

それが今や、車好きなら程度の差こそあれ、多くの人がスバルの動向に注目している。それだけではい。車好きではない普通の人も、スバルへの好感度を間違いなく高めている。

 

言うまでもなく、それは「ぶつからないクルマ」のコピーで爆発的にヒットしたアイサイトの貢献度が大きい。

 

それまで日本では「安全はお金にならない」というのが暗黙の了解だったが、アイサイトは、そんな常識を打ち破ったという意味でも、象徴的な存在なのだ。

 

今やクルマ選びにおいて、スバルはマニア向けの存在ではなくなったと言い切ってしまっていいだろう。もちろん、販売店の数など色々な要素が絡んでくるので、単純に台数べースでトヨ夕やホンダと戦うところに来ているわけではない。しかし、クルマなら何でもいいというわけではなく、きちんと意思をもって選びたいと考えている人ならば、スバルとマツダは、自然と選択肢に入ってきているに存在に違いない。

 

そんな勢いに安住せず、むしろ、だからこその危機感をもってスバルはスバル・グローバル・プラットフォームと呼ばれる新しい車体を開発し、その第一弾モデルとして、2016年10月に新型インプレッサをデビユーさせた。今だからこそ、しっかりと本当にべンチマークになるクルマを生み出しておかなければならないとの強い思いが、このクルマには込められているようだ。

 

2017年、スバルの富士重工業株式会社は、社名を株式会社スバルに変更する。実は2017年は中島飛行機の創業100周年という節目の年でもあるし、2016年は水平対向エンジンの50周年でもあったということで、今回はそんなスバルの人気の理由を検証してみたいと思った。

 

飛躍の理由を最新モデルの試乗、水平対向エンジンの意義の検証、更には現行ラインナップのテスト、歴史の振り返りなどを通じて、多面的に解剖してみたいと思っている。スバルは、果たしてこれから、どこへ向かおうとしているのだろうか。

インプレッサ

インプレッサ

 

これで通?5代目となるインプレッサだが、今回のフルモデルチェンジはレベルが違うかもしれない。車体の骨格であるプラットフォームから刷新された新型車なのだ。

 

水平対向4気筒エンジンをフロントオーバーハングに積み、4輪を駆動するレイアウトは踏襲しているから、スペックを見ただけでは何が新しいのか解りにくいが、スバル・グローバル・プラットフォームの採用で、走りの質を高め、そしてこの先しばらくの間、一線級の力を発揮できるだけのポテンシャルが身につけられた。

 

何しろターゲットはフォルクスワーゲンゴルフだという。それは実際に走らせてみれば明らかで、とにかくクルマの基本となる、止まる、曲がるのレベルが飛躍的に高まっているのだ。

 

決して何か特別なことをしているわけではないが、やはりボディ剛性の高さは目立つ。そのおかげか4輪の接地感が際立って出ている。今までは4WDのおかげで何とかなっていたものの、実はクルマは特にリアが落ち着かず、きれいに直進していなかったが、それも解消されて、動きがとても上質になった。

 

こうしてリアが落ち着いたおかげで、ステアリングの切れ味も高められている。実際、ギア比は相当速められていて気持ち良く曲がってていけるのだ。

 

とはいえ、まだ完全に活かし切れてはいないとも感じる。普段の乗り心地は悪くないが、肝心なところでダンピングが足りないようで、波打ったような路面を通過する時など、浮き上がりも沈み込みもしなやかさを欠くし、上下方向の揺れも残る。パワーステアリングも、切り始めの一瞬の反応が空白になることがあった。

 

しかし、それでも走りの印象は鮮烈だ。それぐらいシャシーの地力は高まっている。マニアックな走り好きじやなくても、十分に進化を享受できるレベルである。

 

水平対向4気筒の2リットルと1,6リットルを用意するエンジンは、80%が新設計だ。加速時のアクセル操作とエンジンの吹け上がり、実際の加速のリンク感は悪くない。エンジンの実用域のトルクが増している。

 

燃費はイマイチなので、パワートレインには、もう少しやることがありそうだ。

 

インプレッサの場合、どうしても走りの話から始めてしまうが、新型インプレッサはデザインやクオリティの面でも随分頑張っている印象がある。実際、販売上のもっとも大きな課題はデザインだった、見に来たけれど買わなかった人がその理由として挙げていたのは、まさにデザインだった。

 

エクステリアは、正直それほどのインパクトは感じないが、インテリアのクオリティは歴然。以前のスバルのクオリティではない。

 

もちろん、スバル自慢のアイサイトが搭載されている。そして安全装備で特筆すべきが、この価格帯のクルマにして歩行者用エアバッグを全車に標準装備としたことだ。できる限り衝突を避け、それでも事故が起きた時には被害を最小限に抑える。それは誰もが思っているのだろうが、スバルはその思いがより深かったわけである。

 

常に走りが賞賛されてきたスバルだが、質に満足は出来ていなかったとう声は多い。しかし、新型インブレッサは、そこが劇的に変わった。この先の進化、熟成に前向きに期待したい。